性被害の終わらせ方。自分の中での終戦のさせ方。かよ子さんカウンセリング事例4
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性的虐待はどのようにして終わったのか?
かよ子さんと話していて不思議だったのは
その性的虐待が
いじめがいつの間にか終わっていたということでした。
それは親や誰かの介入
そして彼女が逃げたからでもなかったのです。
どこから終わったのか。
性的虐待は簡単には終わらないことが多いです。
どうやって辞めることができたのか?
何が終わったのか?
そことどうやれば終わらせることができるのかを中心に
カウンセリングは進みました。
自分の中の戦争を終わらせるには?
まず出てきたのは
小学校高学年では
男の友達と遊んでいて、
その子達は全くもって親切だったということでした。
思い出すことは
その子たちと遊ぶ時間が増えてだんだんと
その恐怖が減っていった気がするということでした。
そこで一つの仮定を作りました。
もしかしたらその子たちは何かを勘づいていて
守ってくれていたのかもしれない。
もしくは子供ながらに
その男の子達といるといじめの対象にならないと感じて
その子たちの近くにいるようにしたのかもしれない。
つまりその子たちが助けてくれて
いたんじゃないかということでした。
そこには
誰も助けてもらえないという
ものではない人生がありました。
そこにかすかな希望を感じることができるようになりました。
もしかしたら
誰かは助けようとしてくれていたのかもしれない。
怒りのワーク
インナーチャイルドワークと並行して
かよ子さんには怒りのワークなどもやっていきました。
いじめていた男の子たちから自分を守るために
怒るということをするワークです。
これは難しいものでした。
なかなか怒りが出せない。
そしてその悲しみと怒り
ノーということを学ぶワークです。
でもやりました。
結構きつかったけど
こういう感情を出すワークはとっても難しいです。
オンラインであること
カウンセラーとの信頼も必要になります。
だって自分が一番怖いと思っていること
やらなかったこと
そして力というものを使って
自分を守ることを学ぶことだからです。
怒りは自分を守る行為なんです
ここにも
無力な自分からの脱出の糸口を見つけていきました
何度も戻る悲しみと堂々巡りの罠
ここにもインナーチャイルドワークの苦労があります。
思い出してしまったからこその
この悲しみ
この傷
どうやって癒していけばいいの。
たくさん泣いたと思います。
何度も何度もメールをいただいたり
このままだとエミリさんに依存しちゃいます。
というくらい
不安になりました。
きっちり落とし前をつける
これはとても難しいのですが
こんな感情を持っていたとしても
本当に自分に起こったことなのか?
そしてその感情を誰が受け止めてくれるのか?
そこで止まった時はどうすればいいのか?
かよ子さんは苦しみました。
アート作品を作ったり
自分の憤りのない感情を表したりしていきました。
そしてある決断をします。
過去に守ってくれていた男の子に会いに行く
まだ連絡がつく距離にいたので
幼馴染のその男の子に会いに行きます。
もちろんもう大人の男の人です。
その子が何かを知っているのかもしれない。
自分はその時何をしたのだろうか?
幼馴染の男のことはもう大人になっていて
かよ子さんに向き合ってくれました。
小学校時代の話を聞くと
過去に性的被害があったことは
その小学校ではそういう噂があったそうです。
でも誰と誰がその行為をしているか
そういうことは知らなかったそうです。
でもかよ子さんは初めて
自分が被害者であったこと
それは事実であったことを受け入れます。
そんなことがあってはならないこと
その男性から聞くことによって
理解します。
そこから時間が動き出し、変化していった。
私が思うには
それはかよ子さんが自分の起こったことに
責任を持って向き合うことを始めた瞬間のように思います。
それまでは一度も向き合ってこなかった
怖かったから
インナーチャイルドのかよちゃんの言うことを
信じていなかった。
知るという行為は
守るという行為になるということを
私も学びました。
親だったら、やっぱり知りたいと思います。
それと同じです
本当に傷ついているということを理解して
その男の子にかよ子さんの苦しみを
理解してもらったことで
あの時の時間から時計が動き始めます。
「私は本当にあの時で時間が止まってました」
かよ子さんが後から言った言葉です。
傷ついていた自分をやっと認めて
向き合うことで
大人になることを選択していきます。
お兄さんとの和解
その後またお兄さんとその話をする機会を設けます
そこで色々な話をして
やはりそういうことはあったという証拠を手にします。
お兄さんもそういうことがかよ子さんにあったことは
知らないのだけど
噂では知っていたそうです。
お兄さんとも本音で初めて話して
そこで彼の苦しみも理解します。
自分の苦しみも理解してもらいます。
そして今までお兄さんが家族から逃げている。
私は親を守っているいい子という
思い込みも徐々に理解していきます。
そこでかよ子さんも
自分は隠れるように生きなきゃいけなかった
その理由は当たり前のものだった
と自分の過去を責めず
なおかつ頑張ってきた自分がやっとわかるようになりました。
性被害における癒し
性的な虐待は
起こってはならないことです。
とても悲しいことです。
でも自分の人生で起きてしまったら
きちんと向き合うことで
もう一度自分の人生を取り戻すしかないんです。
そういうことがない世界を望むしかないのです。
起こってしまった時
自分の中での癒しを求めることは可能です。
毎日過去の自分と訣別すること
自分を責め続けないこと
かよ子さんは毎日そういった自分と向き合っています
でも
一歩ずつ進んでいる彼女を見ていると
確かに元の自分に戻ってしまうと
思う時もあるかもしれませんが
数ヶ月前とは全く違う地点に立っていることがわかります。
一番大切なのは自分
そして今の自分。
苦しみの瓦礫の上で勝利を叫び続けるしかない
過去のことは過去のことなんて
簡単になればいいです。
これはとっても難しいことかもしれません。
でも起こってしまったことは何も変わらない
その中で
何を基準に癒しとしていいのかは
人それぞれです。
気分が悪くなるたびに
また戻ってしまったんじゃないか?
やっぱり癒しを施すことは難しいんじゃないか?
と思うかもしれません。
でも
もうその苦しみの瓦礫の上に立ち上がるしかないんです。
自分を責めたり
苦しめる言葉を自分自身で排除して
やめて
その上で
過去のことを全て許し
苦しみ続けた時間を認めて
何も失うことのない自分に
戻ってくるしかないんです。
かよ子さんのブログを読むとその一歩を
毎日一つ一つ紡いでいっているのがわかるはずです。
日々の勝利を一つずつ得ていってほしいです
必ず手に入るから。