国際結婚で現地の言葉が話せない！それって常識非常識？自分のできないを正解にしていく方法

2021年9月9日

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山本えみり心の専門家！インナーチャイルドを使って根本から変化するカウンセリングをしています。セクシャリティ、特にセックスレスについては得意分野です。イタリアに住んで二人の子供を育てる母親でもあります。物を書いたり読んだり、アートやデザインも大好き。映画やワインにも精通してるはず！

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私が４歳の幼稚園に行ってた時の先生が
ベルギー人と結婚なさったんです。
先生が来年は先生は結婚してベルギーに行くから
幼稚園にはいないよっていうお話をしたことを覚えています。

私は先生と離れるのが悲しいって言うこともあって
母に話したのを覚えています。

子供ながらに遠くに行くんだなーってもう会えないんだなって
好きな先生がいなくなっちゃう寂しさを感じました。

私はその時から変わっていたので
友達がいなかったんだけど
先生はすごく好きで幼稚園に行ってました。

その後
最初は私の代わりに母が手紙を書いてくれていて
字が書けるようになると私が文通を細々と続けていくことで

先生との友情は続いていきました。

今のようにメールや簡単にできるラインのようなものがなかった時代に
後ろが透けるような紙に
縁に３色の飾りのある封筒に入れて送っていました。

たまに届く先生の写真や
ベルギーの風景に憧れたから

今私はイタリアに住んでいます。

ポッドキャストでも話してます

幼稚園の出会いが私を今イタリアに住まさせてくれている！貧乏でも夢見ていい

20年後に先生に再会した

20年後に先生に再会しました。

その時先生は40歳でした。
私は24歳です。

私が幼稚園で出会った時は先生は20歳で私は４歳。
私が留学中にベルギーまで会いに行きます。

最初に友達の住んでいるドイツまで行って
その後ベルギーに電車で行きました。

電車で先生に会いに行くことに驚きました。
ヨーロッパて地続きですから、結構近いんです。

その時も手紙でいつ行きますとか
連絡していました。

先生は子供がいないご夫妻で
庭のある素敵なおうちに住んでいらっしゃいました。

日本人学校、小学校の先生で子供に囲まれている生活をしていました。

先生は英語もフランス語も喋れなかった。

20年ベルギーに住んでいる先生は
英語もフランス語もオランダ語も
話せませんでした。

カタコトでは話せるくらい。
ノイハウスのチョコレートは先生がオーダーしてくださいました。

え？
どうやって結婚したの？
どうやって暮らしているの？

私はイタリアに2年留学をしていて、
イタリア語は話せたり聞き取れたりできるようになっていました。

先生は旦那さんが日本に留学中に出会ったとのことでした。
でもその時は旦那さんとの会話は英語だったそうです。

先生は旦那さんとは最初辞書を前にコミュニケーションしていたんだそうです。

ベルギーに住んだら英語を話せるようになるだろう
フランス語も勉強しようって思っていたのに
全然話せるようにもならなくって困ったそう。

最初は旦那さんの家族と一緒に住んでたのに
話せるようにはならなかったそうです。

そして豪を煮やした旦那さんが
じゃあ僕が日本語を勉強すればいいって学び始めて
漢字も途中からはまって
ベルギー人の旦那さんが日本語を習得しちゃったんです。

日本人顔負けの流暢な日本語を話し
読みかけるようになっていたのです。

私が会った時も全部日本語で話ました。

先生は日本人学校で働いているので何も問題がなく
お友達もベルギーにはたくさんいて
困らない生活でした。

旦那さんは針と灸の先生

旦那さんはお家で針とお灸の先生をしていました。
私が見た限りではお忙しそうではなく。。。。

たまに日本人のための通訳とかしているっていう感じで

どちらかといえば一家の大黒柱は
先生なんじゃないかなっていう感じでした。

今から思うとなのですが、
その時はそういうことは気にならなかったです。

外国に住んでる
言葉がわからない小さい日本人女性が
背の高い５ヶ国語を話す男性を養っている。。。

ていうのも不思議です。

じゃあ不幸なの先生？

もしかしたらそういうことも幸いになるかもしれない

先生が言葉を理解できなかったことは不幸なことなのか？
子供がいないことが辛いことなのか？
旦那さんが定職についてないことは？

どうしてこの一件が幸福に繋がってないなんて誰が言えるの？

先生はよく言う勝ち組じゃないかもしれません
旦那さんの甲斐性は？
子供は？
外国でもその国の言葉は話せない。。。

私は先生とその時お話をしました。

例えば子供が生まれなかったけど、子供を育てる仕事につけてるとか
一回すごい事故に遭いそうだったのに、奇跡的に助かったから
死ぬっていうのは自分が決められないことなんだとか
なんか20年ぶりにあったのにそういう話をしてくれたんです

こうやって20年前の生徒が遊びに来てくれるのだって
すごいことよねって喜んでくださいました。

私は先生のおうちに泊まらせてもらって
毎日美術館巡りをしたんです。

マグリットやデルボー
素晴らしい美術館がたくさんある街でした。
小さい国で端から端まで数時間で回れてしまうし
美味しいビールもあったし。
フランボワーズのビールとか
おいしいチョコレートとか
素敵な国を訪ねることができました。

何より自分が憧れた世界だった。

そう先生は数十年経ってもすごく素敵な方でした。

私がイタリアに住むことになったら

数年後私が夫と一緒にイタリアに住むことになって連絡をすると
すれ違いのように先生は日本に住むことになっていました。

旦那さんが
日本にあるベルギー大使館で働くことになったということでした。

日本語が上手で日本文化に長けている旦那さんが
日本で仕事を見つけるというのも
面白い展開です。

そしてそれは先生が言葉を覚えられないというとこから
始まったことだということ

たった一人のために言葉を学んでしまう
素晴らしい愛の形があるということ

ロマンティックです。。。

そして
誰が何を言っても

間違いや正しいってないんだなって
感じる出来事でした。

先生は日本に住むことはもう外国にいるように感じるとおっしゃっていて
ちょっと不自由さを感じていらっしゃるようでした。
ほらバスの乗り降りとか、あるよねっていうやつ。